投資体験ブログ:出来高活用方法で勝率を上げる

先日、出来高に関する動画を公開したところ、多くの方から反響を頂きました。普段あまり出来高を気にしない投資家が多いようですが、実は出来高は非常に重要です。価格変動だけでは見えない部分を補完し、より正確な情報を提供するのが出来高です。今回は、チャートで使える出来高の小技活用方法についてご紹介します。

出来高の基本

出来高は株価に先行して動く傾向があります。これは、ダウ理論でも提唱されている基本的な考え方です。株価が上昇する前に出来高が増えることが多く、上昇トレンドでは価格と出来高が正相関の関係にあります。出来高が減少すると注意が必要です。例えば、ビットコインのチャートを見てみると、上昇の始まりには出来高が増加し、価格が頂点に達する前に出来高が減少していることがわかります。

下降局面では、価格と出来高は負相関の関係にあります。価格が下がると出来高が増え、下落トレンド中に出来高が急増すると「セリングクライマックス」と呼ばれる現象が発生し、下落が終わることが多いです。つまり、出来高は価格変動の先行指標として非常に有用です。

出来高移動平均線の活用

出来高の変動を視覚的に捉えるために、出来高移動平均線を用いる方法があります。トレーディングビューを使用すれば、出来高にインジケーターを追加して移動平均線を表示することができます。これにより、日々の出来高の変動を平滑化し、視覚的にわかりやすくなります。例えば、ビットコインのチャートに出来高移動平均線を追加すると、出来高の増減をより明確に捉えることができます。

価格帯別出来高の活用

価格帯別出来高も非常に有用です。トレーディングビューや他のツールを使用すれば、価格帯ごとの出来高を視覚的に表示することができます。これにより、どの価格帯で多くの取引が行われているかを把握することができ、重要なサポートやレジスタンスを見極めるのに役立ちます。例えば、楽天やバフェットコードでも価格帯別出来高を見ることができます。

出来高オシレーターの活用

出来高オシレーターは、出来高の変動を視覚的に捉えるためのツールです。簡単に言えば、出来高版のMACDのようなもので、短期移動平均線と長期移動平均線の乖離率を見ています。これにより、通常の出来高よりも大きな変動があれば、それを視覚的に確認することができます。しかし、出来高オシレーターは絶対量を示すわけではないので、出来高そのものを視覚的に確認する方がわかりやすい場合もあります。

出来高加重移動平均線の活用

出来高加重移動平均線(VWMA)は、出来高を加味した移動平均線です。通常の移動平均線は価格のみを考慮しますが、VWMAは出来高が多い時の価格変動をより重視します。これにより、出来高を伴った価格上昇や下降を視覚的に捉えやすくなります。例えば、トレーディングビューの株式スクリーナーを使用すれば、VWMAが通常の移動平均線よりも高い銘柄をフィルタリングすることができます。

マネーフローインデックス(MFI)の活用

マネーフローインデックス(MFI)は、RSIに出来高要素を加えた指標です。これにより、通常のRSIよりも敏感に市場の過熱感や売られ過ぎを捉えることができます。例えば、MFIが80を超えていれば買われ過ぎ、20を下回っていれば売られ過ぎと判断できます。MFIを使用することで、出来高を考慮したより精度の高いトレード判断が可能になります。

出来高急増銘柄のスクリーニング

出来高が急増した銘柄をスクリーニングする方法もあります。トレーディングビューの株式スクリーナーを使用すれば、通常と異なる出来高を持つ銘柄を簡単に見つけることができます。これにより、何かしらの材料がありそうな銘柄を発見しやすくなります。ただし、決算発表やIR情報などがないのに出来高が急増している銘柄には注意が必要です。

出来高を使った小技のまとめ

出来高は価格変動の先行指標として非常に有用です。出来高移動平均線、価格帯別出来高、出来高オシレーター、出来高加重移動平均線、マネーフローインデックスなど、様々なツールを使用して出来高を視覚的に捉えることができます。また、出来高急増銘柄のスクリーニングも有効な手法です。これらの方法を活用することで、より精度の高いトレード判断が可能になります。

関連する質問と回答

Q1. 出来高はどのように価格変動に先行するのですか?

出来高は、価格変動の前兆となることが多いです。価格が上昇する前に出来高が増加することが一般的で、これにより市場の参加者が増えていることが示唆されます。逆に、価格が下落する前に出来高が減少することもあります。

Q2. 出来高移動平均線を使うメリットは何ですか?

出来高移動平均線は、日々の出来高の変動を平滑化することで、トレンドをより明確に捉えることができます。これにより、出来高の増減を視覚的に把握しやすくなります。

Q3. マネーフローインデックス(MFI)はどのように使うのですか?

マネーフローインデックス(MFI)は、RSIに出来高要素を加えた指標です。80を超えた場合は買われ過ぎ、20を下回った場合は売られ過ぎと判断します。これにより、通常のRSIよりも市場の過熱感や売られ過ぎを敏感に捉えることができます。

Q4. 出来高急増銘柄を見つける方法は?

トレーディングビューの株式スクリーナーを使用することで、通常と異なる出来高を持つ銘柄を簡単に見つけることができます。これにより、何かしらの材料がありそうな銘柄を発見しやすくなります。

Q5. 出来高オシレーターの使い方は?

出来高オシレーターは、出来高の変動を視覚的に捉えるためのツールです。短期移動平均線と長期移動平均線の乖離率を見て、出来高の異常を捉えることができます。ただし、出来高そのものを視覚的に確認する方がわかりやすい場合もあります。

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